定禅寺通の顔とも言える、総ガラス張りの建物「せんだいメディアテーク」。館内には仙台市図書館、カフェ、ギャラリー、スタジオ、会議室、映像音響ライブラリーなどが集積し、誰もが自由に利用できる文化複合施設です。1階のオープンスクエアは、定禅寺ストリートジャズフェスティバルや仙台・青葉まつりなどの会場のひとつになっています。また、館内ではワケあり雑がみ部や現代アート展覧会、仙台短篇映画祭など様々なイベントが実施され、市民に開かれた施設です。

定禅寺通を抜けた先に佇む仙台市民会館。誕生50余年の歴史を誇る施設は、大小のホール、展示室、会議室、和室の貸出のほか、年３回ほど主催するロビーコンサートや子ども向けワークショップも人気です。また自由に利用できる静かなロビーには机と椅子、授乳室も完備。散歩途中の休憩や友人との談笑、勉強、読書、写生など、親子連れ、学生、シニア層と幅広い年代の方が思い思いに過ごしています。「安心してくつろげる、憩いのスペースを提供したい」と大森美弘支配人。イベント施設の垣根を超え、癒しや学びの場としても親しまれています。

最高級A5ランクの仙台牛や黒毛和牛、ロブスターなどを熟練シェフがオープンキッチンのカウンターで焼き上げる鉄板焼きレストラン。カウンター席、眺めの良い窓際の席、デート向きのカップルシートは特に人気。「新緑、光のページェントなどを眼下に見下ろせるロケーションにあり、季節ごとに仙台の顔のようなお祭りも眺められる場所です」とシェフの澤田隆史さん。春日町についてうかがうと「定禅寺通の中でも落ち着いた感じの町で、犬の散歩やジョギングで立ち寄るなど地域住民に愛され、かつ治安が良く、ゆっくり過ごせるエリアだと思います」

定禅寺通沿いのビルの2階にある、落ち着いた大人の雰囲気の隠れ家的なお店。「昔ながらの技法でつくるスタンダードな日本料理です。昼は土鍋で炊いた、おいしい炊き立てご飯を出しています」と話すのは、約20年和食ひと筋の店主、大倉栄一さん。山菜、ハモ、フグ、クエなど季節の新鮮で良い食材を仕入れ、その美味しさを最大限に引き出すよう調理し、器や盛り付けで目も楽しめるよう仕上げます。昼は炊き込みご飯など数品が揃うランチ、夜は予約制のおまかせコースと、お客さまに寄り添い心を込めた料理と選りすぐりのお酒を、しみじみと堪能できます。

日差しが降り注ぐ窓から定禅寺通のケヤキ並木を望む、居心地の良いカフェを併設する「和菓子 まめいち」。オーナーの幾世橋陽子さんは幼い頃からお菓子が好きで、伝統文化の和菓子を守りたいと一念発起。京都の名店で修業後、カフェ勤務・共同経営を経て独立、2023年5月に本町から店舗を移しました。幾世橋さんが出会った何かからイメージを広げて創作する「ひと月の和菓子」は宝石のように美しく、贅沢な感覚に浸れます。定番の和の焼き菓子、和菓子に合うコーヒー「まめいちブレンド」も販売。カフェでは季節のパフェや寒天パフェ、抹茶と和菓子もいただけます。

アメリカ人のリック・ミッケルソンさんが長年の夢をかなえ、2023年秋に開いたヴィーガンレストラン。動物性のものを全く使用せず、プラントベース食品を使用し、完全菜食主義者（ヴィーガン）にも対応。メニューは自家栽培のお米を使ったガパオライスなど仕入れと季節で変わる食事と、卵や乳製品を使わないスイーツも。「動物性の原料を使わなくてもおいしく、コクがあり、満足感がある食事やデザートを出しています」とにっこり。テラス席、店内の一部はペットも入店可。絵の展示販売やライブ、集いの場としても愛される、皆に優しいお店です。

安政6年創業の老舗呉服店で、着物全般から和装小物まで幅広く取り揃え、着物の仕立てやアフターケア、仕立て直し、リメイク、七五三のお祝い着など、着物のことなら何でも相談にのってくれる親切なお店です。春日町で165年営業を続けてきた店主の工藤寛之さんは「ここは仙台駅からも近い町中にあって比較的交通量が少なく、静かですごく自然を感じられる気持ちのいい街。昔からの小売店も点在し、マンションが建ち新たな住民が増えて、新旧が面白く融合して、お祭りを一緒に盛り上げてくれるなど交流もあります」と楽し気に話してくれました。

「定禅寺通の国分町通の西側の静かで落ち着いた環境でゆったり商売がしたい」とこの地で開業したオーナーロースター（焙煎士）の鈴木徹さん。コーヒー豆は、ブラジル、エチオピア、インドネシア、ケニアなど国、地域、農園が異なる10種。オリジナルブレンド2種は、苦みと酸味のバランスを考えて誰でも飲みやすいようロースト。「コーヒーは、豆の種類、煎り方、淹れ方、淹れる人によって味が全く変わります」と話す鈴木さんが丁寧に淹れたコーヒーは「甘くせつない味」。いろいろ飲み比べて豊かなコーヒーライフを過ごしてほしいと願っています。

イエローの壁に絵画のようにディスプレイされたフラワーアレンジメントや随所に置かれた観葉植物が迎えてくれる、花屋併設のカフェ。「仕事や忙しさに疲れたときに、ユートピアという名前のように、リラックスして過ごしていただけたらうれしいです」と話すのは、店長の横田瑞季さん。食事はキッシュプレート（スープ、サラダ、自家製パン付き）やビーツを加えた本格ボルシチなど、手づくりのカフェごはん。ドリンクも、ダモコーヒーハウスの豆を使ったコーヒー、CHAYUANの紅茶など、こだわりが伺えます。花を眺めながら癒しのひとときをお過ごしください。

定禅寺通沿いの店頭に並ぶ色とりどりの花が目を楽しませて35年以上の老舗のお花屋さん。オーナーの鈴木みどりさんが市場・競りで仕入れる花は、自宅用のリーズナブルなサービス束から、胡蝶蘭のミディ、手に入りにくい珍しい花など、厳選のラインナップ。お祝いや仏花など、贈る相手の好みやイメージに合わせたセンスの良いフラワーアレンジメントに定評があり、毎年記念日に注文するお客さまもいるそう。「お花の飾り方にルールはないので、自由に組み合わせて楽しんでほしいですね」と話す鈴木さん。配送やラッピングなども気軽に相談できます。